先日、確定申告期限が4月16日に延長されました。
わたしは、その直後に相談員として無料相談会に行くことになっていたので、「今年は暇かな」、「もしかすると中止かも!?」と期待して思っていましたが、中止の連絡なんか来ず、結構いらっしゃいました笑
相談に来られた、ある納税者の方曰く、「延長されても結局いつかはやらなあかんからねぇ…」。おっしゃる通りですよね。
一ヶ月延長されただけで、やらなくても良いってなったわけではありませんもんね。
さて、今年の無料相談会で思ったことが、納税者の方がせっかく時間を割いて来たのに、必要書類が足りず、後日もう一度とか、結果的に二度手間になってしまうことが多いなと。
なので、今回は確定申告の無料相談会について、下記のような疑問と、二度手間にならにような事前準備の仕方についてまとめようと思います。

どこまで無料で相談できるの?
いつ、どこに行けば良いの?
なにか持っていくものはある?
並ぶのは嫌。空いてる時間帯なんかあるの?
確定申告の無料相談会へ行こう

先日の記事でも話題にしましたが、確定申告時期になると、税務署や税理士会が主催する無料相談会というものが各地で開催されます。
無料相談会といっても、必要書類など揃っていれば、そのまま確定申告ができるので、一日で申告書の作成から提出までが完了するんです。
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確定申告の無料相談会【こんな税理士もいるもんですね…】
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しかし、一日で済まそうと思うと、それなりの準備が必要です。
どこまで無料で相談できるの?
実は、相談会場には我々のような税理士の他に、税務署の方が多数いらっしゃるので、幅広く対応してくれます。
我々のような相談員は、還付申告であったり、初年度の住宅ローン控除といった基本的な所得税・個人事業者の消費税の申告書作成など、お手伝いできることが制限されています。
では、不動産や株式の譲渡や贈与については相談できないのか!?というと、そうではありません。
このあたりの資産税がらみのところは、税務署の職員さんが対応してくれます。
その意味では、ある程度のところまでは無料相談会でカバーできているのではないかと思います。
ただ、税理士でも税務署の職員の方でも、「事業などされている方で取引が複雑」、「規模が大きい」、「小規模事業者でも消費税の区分経理がちゃんとできていない」方々に関しては、限られた資料で簡単に処理できるようなものではないため、ここでは対応できません。
その場合、税理士と顧問契約をしていただいて申告するしかありません。
いつ、どこに行けば良いの?
一番簡単な確認方法は、ご自身の管轄税務署のホームページに申告書作成会場が記載されているので、こちらから確認する方法です。
例えば大阪市の都島区、旭区にお住いの方の管轄は、旭税務署なので、ここでチェックできます。
https://www.nta.go.jp/about/organization/osaka/location/osaka/asahi/index.htm
場所ごとに会場までのアクセス方法、開催期間や相談時間など記載されているので、ホームページを確認してみてください。
なにか持っていくものはある?
今回の無料相談会でも、資料が不足している方が多数おられました。
一旦、家に帰って、後日改めて、原本は持ってきているのでコンビニでコピーを取りに、など様々です。
申告内容によって、必要書類は様々なので、最低限必要なもの、持って行った方が良いものは下記のものです。
最低限必要なもの、持って行った方が良いもの
- 印鑑
- 社会保険料、生保、医療費、住宅ローン控除などの控除証明書類
- 年金や給与の源泉徴収票
- マイナンバーカードと身分証明書
- (還付が受けられるなら)還付口座
- (あれば)前年の確定申告書
また、申告内容によって必要書類は様々だといいました。
なにを用意すれば良いかわかりませんよね。
そんなときは、面倒かもしれませんが、事前にご自身の申告内容を税務署へ相談し、当日必要な書類を確認しておくことをおすすめします。
別に、名前を言わなくても相談に乗ってくれますし、警戒しなくても大丈夫です。
それでも税務署に電話するのはなんか嫌という方は、各地域の税理士会でも無料電話相談があるはずなので、そちらでも必要書類を教えてくれるはずです。
並ぶのは嫌。空いてる時間帯なんかあるの?
朝一番は長蛇の列の場合が多いので、この時間は避けた方が良いのかもしれません。
会場によっては、昼の時間帯もやっているところとやっていないところがありますが、みんながお昼を取っている時間帯や、昼一番の相談者が落ち着いてきた14時頃は狙い目なのかもしれません。
ただ、あまりに混雑していると、ある時間で打ち切りになってしまうことがあるので、注意してください。
また、いつ行ったらよいのかという日程については正直判断が難しいかもしれません。
毎年早くに済ませたい方もいれば、期限直前に駆け込む方もいます。
運次第といったところでしょうか。
まとめ
無料相談会って面白いもので、熱気が凄くて、ほんとうにいろんな方がいらっしゃいます。
また、地域によって特色があって、申告内容も様々やなとつくづく実感しました。
一昨年は比較的お年寄りの多い地域だったので、年金や医療費が多かったんですが、今年は若い現役世代の方が多い地域なのか、住宅ローン控除がめちゃくちゃ多かったです。
あと、働き方改革の影響もチラホラありました。
わたしが相談に乗っていたちょうど後ろが税務署の職員さんスペース。
そこで納税者の方の税金を払いたくない都合の良い屁理屈を延々と聞かされながら、不動産の譲渡所得の申告書に対応していた職員さん、心の中で、「ほんとうにご苦労様です」と呟きました。
我々なんかより、税務署の職員さんが一番疲れる時期なんでしょうね。