会計事務所一年目のわたしの悩みです。
税理士試験の勉強を通じて、会計のこと、消費税、法人税などの税金のことはある程度わかっていましたが、まさかここで躓くとは思っていませんでした笑
こことは、会計入力。
会計、税金の知識があるからといって、仕事ができる、問題なく処理できるというわけではありません。
知っているが故、深く考え込んで身動きが取れなくなってしまうこともあります。
会計入力についてこんな疑問を持ったことはありませんか?
今回は会計事務所勤務一年目の方や、これから起業して会計入力を始めていこうという方へ向けた記事となっています。

って声が聞こえてきそうですが、自動仕訳でもチェックは必要ですよね。
そのチェックには少なからず、会計入力のスキルが必要になります。
いつまでも会計入力をする必要はありません。(ずっとそればっかりしていてはいけませんが)
でも、コツが掴めるぐらいまでやっておくと、後々、決算や税金の面で汎用性の高いスキルとなって自分に返ってくるはずです。
会計入力のやり方がわからない・・・
このあたりについて、自身の経験を交えてお話していきます。
通帳を見て入力?振替伝票ちゃうの?えっ!どうするの?

会計事務所ってこんなかんじで仕事が振られます。
当時は驚いたというか、どうしたら良いのか全く分からなかったのが、通帳から会計入力できるという理屈。
当たり前ですが、いま考えると、通帳というのは預金の入出金しか起こりませんよね。
なので、前提として、このような仕訳が成立しているんですね。
■入金
預金 ×××/??? ×××
■出金
??? ×××/預金 ×××
要するに、???を解決すれば仕訳が必ず完成します。
はじめての場合、こういうことにすぐ気づきませんし、なかなか教えてもらえません。
そして入金の場合は、こんなことが想定できます。
入金の???例
-
社長や現金出納帳からの預け入れ
- 売掛金や売上、手形の入金
- 税金などの還付
- 預金利息の受け取り
- 借入金が振り込まれた
出金の???例
-
社長や現金出納帳へ出金
- 買掛金や仕入代金、手形の支払
- 税金や公共料金の支払
- 人件費の支払
- 借入金の返済
会社によっては他にもいろいろあるんでしょうが、まずはこのあたりから正解を探すというかんじでしょうか。
また、正解を探すのは、都度やっていると時間がかかってしまいます。
実務的には、先に通帳の残高を合わせてしまい、疑問点はあとからまとめて解決していく方法が一般的かなと。
なので、不明なものは一旦、「未確定勘定」とか「複合」で処理している場合が多いんですね。
領収書から入力?科目わからんやん・・・
ほんとうは何のために使った経費なのかを聞かなければわかりません。
なので、極論、科目わからんやん・・・が正しいんです。
でも、一枚一枚確認するわけにもいかないので、わざわざ聞かなくても判断できそうな簡単なものから潰していけばOKです。
例えばガソリン代とか、飲み代とか、事務用品、水道代、電気代、携帯代などであれば判断ができますよね。
その中でも判断に迷うものがあれば、過去の仕訳内容を確認するという方法もありますね。
前月や前期に同じようなものがでてきていないのかチェックすることで解決できることもあります。(前期や前月の処理が正しいということが前提として)
科目で迷うのは領収書の内容だけではありません。
誰がどう払ったのかも考えないといけません。
現金出納帳がある会社なら「現金」でしょうし、社長の立替であれば「役員借入金」になるでしょう。
また、注意が必要なのが、クレジットカードで払っているというケース。
現金で入力して、クレジット明細からも入力すると、二重計上になってしまいます。
クレジット払いの領収書は入力しないなどルールを決めておかないとミスにつながります。
最終的にどうしても解決できないものは予測で入力するのではなく、何のために使った経費なのか確認したうえで入力しましょう。
ベテランの方ほど、予測で入力してしまうことがあります。その場合、後々問題になるケースもあるので注意してください。
現金マイナスになってしまってるけど、これあってる?
間違っています。
現金がマイナスになるってことはあり得ませんので、それは社長の立替ということを意味しています。
会社や会計事務所の処理方法にも拠りますが、期中ではマイナス入力しておいて期末にまとめて役員借入金に科目振替をしたり、現金がマイナスにならないように、その都度、社長が現金を補充したという仕訳をたてるという方法もあります。
なので、これも前月や前期はどうやって処理していたかを確認するのが良いでしょう。(前期や前月の処理が正しいということが前提として)
そもそもなにから手をつけたら良いの?そしてどこに入力したら良いの?
預金は預金出納帳(補助元帳)から入力しないといけない、現金は現金出納帳や出金伝票から入力しないといけないと思い込んでいる方が意外と多くいらっしゃいます。
でも、仕訳日記帳からでも、振替伝票からでも入力してOKです。正しく入力すればちゃんと内容が反映されるので、どこに入力してもOK。
なぜ、預金を預金出納帳(補助元帳)から入力するのかというと、入力が早く、間違いなくできるからです。
例えば、普通預金のUFJ銀行から三井住友銀行に100万円資金移動させたという場合を考えてみます。
仕訳日記帳での入力
普通預金(三井住友銀行)100万円/普通預金(UFJ銀行)100万円
仕訳日記帳から入力する場合、借方と貸方両方に普通預金という勘定科目はもちろんのこと、銀行名という補助科目も入力しないといけません。
しかし、どちらかの銀行の預金出納帳(補助元帳)から入力すると、どちらか一方の入力だけで済みます。
勘定科目の入力漏れはなくても、補助科目の入力漏れは多いもの。
素早く、ミスなく処理するなら預金出納帳(補助元帳)から入力する方が良いでしょう。
まとめ
入力が終わった後、残高試算表から各勘定科目をチェックしますが、これについてはまた後日まとめるようにします。
会計入力は、はじめからミスなくできるわけではありません。
どちらかというと、ミスから学ぶことが多いので、立ち止まらず、どんどん入力をすることで成長すると思っています。