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中小企業の財務について【資金調達は単発で終わってはいけない】

2020年2月7日

財務って、言葉のイメージから何となく難しそう、金融機関が求めるものの意味がわからないなどを理由に敬遠し、中小企業のなかでも特に小規模企業については何もしていない場合が非常に多いという印象です。

実際の中小企業の財務って、それほど難しくなく、業務量も多くないのに、資金調達のタイミングだけ慌てて準備して、単発で業務を終えるというのが実情ではないでしょうか。

それって、金融機関の特性を考えると、危険な財務活動なんです。

今回は、中小企業のなかでも特に財務がいまいち苦手だという小規模企業の経営者の方に読み進めていただければ、何となくでもやるべき財務活動が見えてくると思っています。

是非、御社の財務に実践して頂ければ幸いです。

 

中小企業の財務について

中小企業といっても、その規模は様々で、財務対応もそれぞれなので、定義することは難しいですが、個人的には、単純に、お金の流れの管理(キャッシュフロー)と資金調達がすべてかなと思っています。

ただ、これだけではざっくりしすぎているので、下記、チェック項目を用意しましたので、御社では正しく財務業務がおこなえているか確認してみてください。

チェックリスト

  • 毎期、どれぐらいの資金調達が必要か分かっている
  • どの金融機関から資金調達すべきか分かっている
  • 資金調達の方法を理解していて、使い分けができている
  • 金融機関の評価ポイントが分かっている
  • 資金調達がしやすくなる必要書類が何か分かっている

 

いかがでしたか?

チェックの数が少ないほど、財務業務の改善の余地があるのかもしれません。
その際、次の3つを財務戦略として実践してみてはいかがでしょうか。

 

資金調達の目標額を決めてしまう

資金繰りの管理ができていると、お金が無くなりそうな時期が見えます。
逆に、出来ていないと、2、3ヶ月先とか半年先ぐらいまでしか見えないのではないかと思います。

そうなった場合、状況が悪くなって初めて対応に動きますが、相手のあることです。金融機関はこちらのペースなんか知ったこっちゃないので、金融機関の都合で融資審査も進めますし、場合によっては借りられないリスクも高くなります。

これって危険ではないですか?

なので、資金繰り管理は重要で、それができていると資金調達しやすい決算の組み方や方向性も早い段階で対応できるので、慌てなくて済みます。

また、一つの考え方として、資金調達の目標額を決めてしまってみてはいかがでしょうか。
具体的に○○万円という決め方ではなく、その時に借りられるだけの金額を借りると決めておくのが良いかと思っています。

それはちょっと怖いなぁと思われた方、当たり前の話をしますが、借入はなにも借金だけが増えるのではありません。お金も実際に入ってくるので、そのお金から毎月返済をおこないます。そう考えればネックとなるのは金利だけですよね?
金利の負担だけで、起こり得る不測の事態に備えられるのであれば良いのではないでしょうか。

また、金融機関も債務超過にならない程度に、返せるだけの分しか貸してはくれません。

ちょっと偉そうな言い方になりますが、あえて言わせてもらいます…

それでもまだ、借りられるだけ借りることに不安、借りたお金を食い潰してしまうかもしれないという方、そもそも会社が儲かっていない可能性があります。
それは財務とは別問題で、財務以前に経営の問題です。

経営の問題と財務の問題が混同してしまう方がいらっしゃいますが、その場合はまずは経営の見直しが先決ではないでしょうか。

 

取引する金融機関を決める

その時に借りられるだけ借りる論と関連しますが、金利の多少はあまり考えず、より多くの金額を貸してくれる金融機関に決めるというように、選定基準を明確にしてはいかがでしょうか。

金利や金融機関の知名度は気にせず、融資に積極的なところとお付き合いする方が、資金調達もしやすくなると思います。

 

取引する金融機関と良好な関係を築く

取引する金融機関と良好な関係を築く目的は、最大限の融資額を引き出すためです。

そのためには、「担当者を飲み食いさせて良い思いをさせましょう!」ではありません。

金融機関を味方につけるんです。
金融機関を味方につけるには、積極的に自社の情報をディスクローズすることです。

試算表や資金繰り表などは毎月リアルタイムで作成し、定期的に金融機関へ渡しましょう。
そうすれば、金融機関との信頼関係が深まり、融資の提案があったりもします。

なにも難しい資料を作成する必要はありません。これだけのもので大丈夫なんです。

 

まとめ

いかがでしたか?

毎月の試算表と資金繰り表の作成には手間がかかるのかもしれませんが、試算表は遅かれ早かれ作らなければならないものです。
プラスαで、資金繰り表を作るだけです。

どうしても中小企業の財務となると、単発で終わってしまいがちですが、日頃からこれらの書類作成を意識するだけで継続的な財務業務ができるはずです。

そうすれば、お金の心配はせず、安心して経営もできます。

 

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