経営指針

中期経営計画の意味【過度な執着は危険かも・・・】

2020年2月6日

進路指導で、将来何になりたい?

面接で、あなたは入社後、どんなことをやりたい(実現)したい?

むかしからこの手のふわっとした未来の質問が苦手でした。
色々やってみな、興味あるもん、貢献できるもんなんか、現時点でわからんちゅうねんって思いながらも、大人な対応で、いつも適当なことを答えてました。

さて、今回は、これに似た中期経営計画について。
あくまで素人目線で、中期経営計画について思うことをまとめようと思います。

まず、中期経営計画について、わたしが思っていたことです。

中期経営計画ってなに?

中期経営計画の目的と意味は?

中期経営計画って必要なん?

 

なんとなく中期経営計画の意味がわかったとき、こんなことも考えていました。

そんな先の計画に執着したら危険ちゃうんかな・・・

 

今回は、このあたりについてまとめていこうと思います。
ただ、何度も言いますが、素人が思うことです。

「そんな考え方もあるねんな」程度の軽い気持ちでお付き合い頂ければ幸いです。

 

中期経営計画の意味

はじめに言っておきますが、わたしは中期経営計画は不要とは思っていません。
わたしなりの中期経営計画の理解としては、「3年、5年後の現状シミュレーション」と思っていて、既存事業はそれに沿って正確な執行を心掛ければ良いと思ってます。

ただし、新規事業については、このとおりに進めるべきではないと思っています。

以下、この考えに至るプロセスをまとめます。

 

中期経営計画ってなに?

中期経営計画とは、大体3年とか5年単位で、経営ビジョン達成のため、現状解決すべき問題や課題を抽出し、その解決策や方向性を具体的に決めるものだと理解しています。

ということは、現時点を基準とした計画ですよね。
寅さんの、「それを言っちゃおしまいよ~」のフレーズが好きなんですが、未来って予見できませんよね。

特に、売上なんか、ほんとうにわかりません。どんなに完ぺきに作り上げても、あくまで現時点での予測の範囲です。

なので、中期経営計画って、現時点での3年、5年の延長シミュレーションではないでしょうか。

 

中期経営計画の目的と意味は?

中期経営計画の目的は、現状解決すべき問題や課題を抽出し、その解決策や方向性を具体的に決めるものといいました。

では、中期経営計画の意味、存在意義は何なんでしょうか。

わたしは、中期経営計画を現時点での3年、5年の延長シミュレーションと思っているので、「今のままなら、今の延長線上なら、こうなるというシミュレーション」だと考えています。

なので、中期経営計画ではなくて、現状延長時の5年シミュレーションと呼んだ方が良いのではないかと思っています。

 

中期経営計画って必要なん?

現状延長時の5年シミュレーションは、既存事業については必要だと思っています。
既存事業での問題や課題の解決策を探ることで、経営が効率化するはずですし、効率化すれば収益性や生産性を高められ、ヒト・モノ・カネを新規事業へ投資することもできます。
その意味では、正確な執行を心掛けるべきではないでしょうか。

また、資金繰りを考える上でも、重要なものになります。
現状延長時の5年シミュレーションをすれば、資金が不足するときが見えて、資金調達をすべきタイミングが確認できます。
悪くなってから資金調達に動くのではなく、悪くなる前に資金調達できるので、金融機関対応もスムーズにいくはずです。

ただし、新規事業については、執着しすぎるとちょっと危険かなと思っています。

 

そんな先の計画に執着したら危険ちゃうかな…

新規事業については、中期経営計画に執着したら危険ちゃうかなと思う理由については、2つあります。

 

イノベーションが起きないのでは?

現時点で完ぺきな中期経営計画ほど、それに執着し、過度に信頼してしまいます。
でもそれって、現時点で見えている新規事業なはず。
その計画通りに進んでも、行きつく先は現時点の延長線上ではないでしょうか。

計画通りに進めるのは一見難しく、立派なようですが、考えなくて良いので、逆に楽なのでは?と思ってしまいます。考えなくなると、想像力を奪われますので新しいことが生まれませんよね。

例えば、わたしも、一度定着したやり方を執行する方が楽だと思っている一人です。
楽でミスのないやり方なので、そのやり方を疑うことなく、考えることなく仕事を続ける結果、想像力を奪われているんですね・・・

中期経営計画の新規事業部分については、想像力を働かせながら、柔軟に加減しながら取り組む必要があるのではないでしょうか。
新規事業の部分を計画に落とし込んで、真面目に執行し続ければ、投資が先行し過ぎてしまうかもしれません。売上の様子を確認しながら柔軟に執行するべきだと思っています。

 

成功者が語るのはすべて計画の後付け

成功者であっても、未来を予見できないはずです。

未来を予見できないので、成功者も寄り道や失敗を必ず経験しているはずです。
その経験を糧に今の成功があるんだと思います。

失敗を語る成功者の方もいらっしゃいますが、単純化して分かりやすく話しているはずなので、成功者の話を聞いた方は、あたかも成功者は計画通りに進んできたから成功したと勘違いしてしまうことが多いのではないかと。

実際のところ、成功者は語る以上に寄り道や失敗が多くあるはずで、いくつもの寄り道や失敗から学んで今の成功があると思ってます。

 

まとめ

中期経営計画について個人的見解をまとめました。

計画は大事です。

でも、考えることはそれ以上に大事ですよね。

ときには中期経営計画を疑ってみることも必要なのではないでしょうか。

 

-経営指針