今回はちょっと偉そうな表現になるかもしれませんので、何卒ご容赦ください笑
さて、毎日が安売り価格になっていませんか?
ビジネスステージは下記の4つが考えられます。
考えられる4つのビジネスのステージ
閑散貧乏
閑散高収益
繁盛貧乏
繁盛高収益
起業時点では、「閑散貧乏」からスタートすることが多いはずです。
閑散貧乏とは、起業間もないことから自社の存在がまだ認知されず、商品やサービスを提供する「機会」に恵まれないため、売上が上がらず、経費が先行して貧乏になっている状態です。
暇だからお金がない。ただ、いつかやってくる「機会」をものにできるように日々努力している経営状態ともいえます。
本題はここから。
閑散貧乏が進む次のステージは、どこでしょうか?
わたしは、「繁盛高収益」か「閑散高収益」しかないと思っています。
しかし現実は、往々にして「繁盛貧乏」に進んでしまいます。
「繁盛貧乏」に進んだ企業はどういったことが起きているのか、色々と考えてみたいと思います。
安売りをすれば、取り急ぎの売上は確保できる
おそらく、安売りのメリットはこれではないでしょうか。
スタートアップの時期は何かと物入りで、資金不足に陥ります。加えて、暇ですから、不安な時間を過ごすことになります。
その結果、最低限会社を運営できるだけの売上の確保に動きます。
ただし、忙しくならない程度に、会社、商品やサービスの内容を知ってもらうなど、戦略(長期的な経営計画)を立てた上での行動であれば、わたしは、その時にとれる最善の策なので、これはこれでOKだと思っています。
安いモノを求める顧客層の存在
安いモノを求めること自体悪い事ではありません。
消費者行動として当然だと思っています。
ここでは、商品・サービスの価値を理解しようとしない顧客層が少なからず存在するということを申し上げています。
つまり、より安く、できればタダで商品やサービスの提供を期待する方、少しの料金で過度のサービスを期待する方などがこれに当たります。
そういう方々の声を聴きすぎてはいけません。声を聴きすぎて変な商品やサービスを展開することになり、時間、経費がどんどん膨らみ続けて「繁盛貧乏」にシフトしてしまいます。
商品やサービスの分散には気をつけましょう。
そして、どんどん安いモノを求める顧客層が増えてきます。
薄利多売の商売は経営管理が大変なので凄腕の経営者や大企業にしかできません。中小企業には非常に困難なビジネスモデルであることを理解してください。
繁盛貧乏企業に起こっていること
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1安くでしか売れないので、安い原材料や、安い人件費、安い設備を求める
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2安いモノを求める顧客や取引先、自分本位な方々との付き合いが増える
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3より安い商品やサービスを提供しなければいけなくなる
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4他社の価値、モノの価値を認めてくれる方が寄り付かなくなる
こんな感じのことが起こっていると考えられます。
そして最終的に良いモノを作ろうする意欲がなくなりますので、経営者は経営をしなくなります。
価格を「売る」ための道具にしてはいけない
本来、モノの価値があってこそ価格が存在するはずです。
価格を下げれば売るのは簡単です。下げれば下げるほど売れるでしょう。そして忙しくなるでしょう。
目指す価格に「価値」を近づける努力が企業経営ではないでしょうか。
価格を下げるのは経営努力ではありません。誰にでもできることです。
繁盛貧乏から抜け出すには?
まず、自社が展開する商品やサービスを見直すことかなと思います。
安くしないと売れないものは、どこにでも売っているので、売っていても仕方ないものではないでしょうか。またはすでに価値が認められていないものではないでしょうか。
思い切って、そういった商品やサービスの取り扱いをやめて、売上よりも利益や時間の確保を優先に考えてはいかがでしょうか。
そして、確保できた利益や時間を使って、新たな事業立地(ポジショニング)、ターゲットとする顧客層の変更を目標に努力することが重要かなと考えます。
まとめ
偉そうに言うつもりはありませんでしたが、読み返すと上からものを言っている表現も所々ありましたね。すみません!!
でも、わたしは本当にそう思います。
わたしは自分の価値、提供する商品やサービスの価値を認めてくれる方々と仕事をするのは楽しくて、素晴らしい事だと思っていて、それ以外の方々とは正直、仕事も、お付き合いもしたくありません。
当然、ぼ~っと待っていても無理な話で、その方々と仕事するには、不断の努力が必要です。
わたし自身もそういった方々と仕事がしたい、知り合いたいと思って日々過ごしているつもりです。
繁盛貧乏になるぐらいなら閑散貧乏のままで良いかなと思っています笑
考え方は人それぞれですが、今回の記事が、これから起業する方や繁盛貧乏になっているかもと思われた方に、少しでも良いきっかけがあれば、うれしく思います。