人事について素人がすみません!的な記事になりますが、お付き合いいただければと思います。
普段、お客さんから人事について直接ご質問を受けることはありませんが、雑談ではよく話し相手になります。
「ちょっと、聞いてよ~」って感じで、経営者の方は人事に関しての、悩み、愚痴、諦めなど色々お話されます。
元々、経営者の方も、ほとんどは雇われの身だったので、ある程度の心情はわかるそうですが、それでも理解できないことがあるそうです。
まぁ、労使間では仕方ないですよね。
話が少し変わりますが、わたしは最近、雇われることを辞めました。
まわりくどい、なんかへんな表現ですね。個人事業主になりましたの方がしっくりくるんかな?
個々の意識によると思いますが、わたしの場合は、仕事以外のことはしない、興味を持たないようになってしまっていたので、「成長してないな」という不安がずっとつきまとっていました。
そんな時、ちょうどプライベートでも色々あったので、タイミングが重なり、決断した感じです。
雇われることを辞めて収入の不安はありますが、良い意味で「危機感」は持てました。雇われているとき、「危機感」は全くありませんでしたから。
毎日通勤するだけで給与が貰えますからね。
いまは毎日の事は勿論のこと、一年、数年先のための種まきなど、シコシコと楽しくやってます。
さて、冒頭の人事について、最近まで雇われていた経験上、思うこと、当時感じていたことなどをまとめたいと思います。
やっぱりバランスは重要です
何事にも基準(目安)というものがあることはわかってますが、その基準って難しいですよね。
でもその適切な基準を決めるのが人事だと思います。
例えば給与について、世間一般の従業員の給与を基準とするのか、役職を基準とするのか、優秀な人、そうでない人への基準はどれにあてはめるのかなど様々です。
中小企業の場合、個人の能力評価を前提に、世間一般の給与水準を参考にしつつ、経営者の人件費そのものへの考え方や個人的感情が大きく影響していることがほとんどでしょう。
また、業務内容についても同様です。
ある人へ過度に業務が集中していないか、能力、経験に見合った業務配分ができているかなど偏りには注意しなければいけません。
給与のバランス
誰しも、お得な買い物ができればうれしいものです。良い商品、サービスが低価格で手に入れば良いですよね。
また、数に限りある良い商品、サービスは、2~3割増しの価格で優先購入して手に入れる。
ただ、人事、従業員の給与に関しては、このような考えは危険です。
優秀な方を少ない給与で雇えている現状は良いのかもしれませんが、優秀な方は満足していないはずです。
優秀、期待するあまり、知らず知らずのうちに業務が集中している可能性があり、その方からすると「合わない」状況になっているかもしれません。
また、その方をつなぎ留めたいあまり、多くの給与を払い過ぎるのも良くありません。
今度は経営者の方が、事あるごとに「こんなに給与を払っているのに・・・」と不満を持つようになり、結果的に双方ストレスを感じ、辞めてしまうことになるでしょう。
業務内容のバランス
多くの企業が、入社前後に社内研修を実施した後、OJTを採用すると思いますが、この時にも注意が必要です。
特に人材の入れ替わりの激しい会社では、十分な訓練や経験の機会を設けずに、難しい仕事を与えることがよくありますが、それでは人は定着しないと思っています。
自分の話をすると、最初の勤務先では27歳と遅すぎる社会人デビューで、常識も知識も経験もないわたしを、根気よく指導してもらい、今では感謝しかありません。
しかし指導を受けていた当の本人は前後左右まったく何もわからない状態だったので、一挙手一投足に苦労した記憶しかありません。
当時は難しい、今のレベルに合っていない仕事(お客さん)を振られたときは憂鬱でした。
人それぞれの耐性や同僚など職場環境の影響も大きいのも事実ですが、知識や経験が少ない段階での過度な期待は禁物です。
まとめ
結局のところ人事はバランスの見極めだと思っています。それが機能していると人は定着するはずです。
福利厚生の充実も重要だと思いますが、優先すべきはこちらでしょう。
将来のことなのでまだわかりませんが、わたしは人を雇わないつもりでいます。
元々、自分が見れる範囲でお客さんに関与したいと考えていることもありますが、人事は大変だと認識しているので、そこに時間を奪われたくないと考えるからです。