資金調達

弥生会計を使っているなら、アルトアで資金調達を検討しよう【オンライン融資、AI審査なので簡単で早い!】

2020年2月21日

資金調達の世界にもAIが活躍しています。

そらそうですよね。

簡単にまとめると、アルトアとは、会計ソフトの弥生と金融サービスを展開するオリックスが出資した会社で、オンラインレンディング事業をおこなっています。
オンラインレンディングってなんやねんと思われた方、そこは後で解説するとして、今回まとめるアルトアを利用すれば、弥生の会計データをAIが審査してくれるので、面倒な融資に関する書類を準備することなく、簡単でスピーディー資金調達ができるんです。

ただし、オンラインで簡単に、かつ、スピーディーな資金調達ができる反面、ちょっとしたデメリットもあります。
弥生の回しもんではないので、今回はこんなものもあります程度の紹介にしておきますが、今後、会社、フリーランスや個人事業主の方が選択できる資金調達方法の一つとして、知っておいて損はないと思います。

 

オンラインレンディングって?

簡単にいうとオンライン融資のことです。

金融機関からの融資の際、過去三期分の決算書や資金繰り表、直近や未来の業績を表した試算表や事業計画書を準備していますが、オンライン融資では、これらはすべて会計データを提供することで、AIがこれまでにない新しい与信モデルにより融資審査をおこないます。

オンライン融資では、資金調達に関するすべての手続きがオンラインで完了するので、簡単でスピーディーに資金調達ができる特徴があります。
また、AIが正確な融資審査をおこなうからでしょうか、無担保・無保証で資金調達ができることも特徴の一つではないでしょうか。

現在、会計データを元に、オンラインレンディング事業をおこなっているのは、弥生会計のアルトアの他に、マネーフォワードとfreeeも似たようなサービスを展開しています。

参考までに。

アルトア

マネーフォワード

フリー

 

想定される資金ニーズ

オンライン融資で想定される資金ニーズはどんなときでしょう。
後述しますが、オンライン融資のデメリットとして、融資金額が少額であることが挙げられます。
それを前提として考えたいと思います。

 

納税資金が足りない

これは結構ニーズがあるのかもしれません。

消費税増税によって、徴収や納付遅延を懸念してか、我々のところに税務署から納税資金の指導についての案内が届いた記憶があります。
それぐらい、納税資金に窮する方が多いんですね。

税理士との関与の仕方にもよりますが、思った以上に納税資金が必要になったというケースは少なくないのではないでしょうか。
特に消費税なんかは赤字だからと言って納税額がゼロになるわけではありません。

いままで経営者自らがお金を用意していたのが、オンラインでスピーディーに納税資金が確保できるというのは良いですよね。

一方で、税務署では国税の分割納付相談に乗ってくれるので、延滞税と後述するオンライン融資による金利は比較した方が良いでしょう。
オンライン融資は金利が高めなので、資金調達をするより、分割納付相談に行く方がコストがかからない場合もあります。

 

まさかの事態に備えることができる

例えば、いま流行っている新型コロナウイルスで業績に影響を受けている方も多いのではないでしょうか。また、台風などにより設備に損害が発生し、新たな設備投資や修理が必要になる場合もあるでしょう。

これらの不測の事態や、業績の下振れで資金繰りがしんどくなった、急な設備投資や修理が必要になった場合は使い勝手が良いのかもしれません。

ただ、この場合、資金繰りに関しては本当にしんどくなる前にオンライン融資の申し込みをしないとAI審査に落ちるかもしれませんので、融資の申し込みは早めにしておくことをおすすめします。

また、AI審査が新型コロナウイルスや台風被害による資金ニーズに関して、温情ある審査結果を出してくれるのか疑問です。こういった場合には、制度融資を第一として、それまでの資金確保としてオンライン融資を利用するなどして、目的に応じた使い分けできるようにしましょう。

ちなみに、アルトアの場合は、一度融資結果がでてから30日間は有効なので、変な話、毎月受けておいて、不測の事態に備えておくことも良いのではないでしょうか。

 

めちゃくちゃ簡単な融資申込手順

アルトアでは、下記の手順でオンライン融資手続きができます。

step
1
アカウント登録

step
2
借入申込

step
3
契約と入金

会社名や住所などの基本情報に加え、業種や従業員数のほか、アンケート的なものを登録し、弥生会計データをアップロードします。

あとは、希望する借入金額と返済期間を設定して、申込をするだけでAIが弥生会計のデータを元に融資審査をおこない、結果が通知されます。

その後、本人確認などの必要書類をアップロードし、後日郵送される確認コードを入力すれば指定する口座に必要資金が入金され、契約が完了します。

二回目以降の融資申込はさらに簡単になるとのこと。

 

オンライン融資のデメリット

良いとこばかり書いてきましたが、会計ソフトと連携したオンライン融資のデメリットもいくつかあります。

オンライン融資のデメリット

融資金額が少額

返済期間が短い

金利が高い

対応する会計ソフトが限定されている

 

融資金額が少額

4つのデメリットに共通していえることですが、簡単、便利、早い分、このあたりのことは仕方ないのかもしれませんね笑

今後どうなるかわかりませんが、現在のところ、突発的で短期的な資金ニーズに対応するサービスを想定しているので、金融機関からの融資金額に比べて、かなり少額になります。

ちなみに、アルトアでは融資金額を50万円~300万円としています。

 

返済期間が短い

アルトアでは、返済方法が元金均等返済か期日一括返済の二つが選べます。

元金均等返済はMAX12回返済なので、返済期間は一年ということになります。
また、期日一括返済の場合は、3ヶ月か6ヶ月しか選べません。

いずれの返済方法にしても、最長での返済期間は一年なので、結構短いですよね。

 

金利が高い

アルトアのHPでは、金利について2.8%~14.8%と記載されています。

下の図を見ていただくとわかるように、アルトアが発表する実効金利は、平均8%とのこと。
5%~7%が最も多いようですが、それ以上の金利も少ないわけではありません。(個人的には結構多く感じました)
AI審査による影響なんだと思いますが、ちょっと金利面でのデメリットは大きめかなという印象です。

 

 

対応する会計ソフトが限定されている

仕方ないんでしょうね笑

やっぱり、自社のソフトを使って欲しいし、AIによる与信モデルの開発など、システム関係に結構なお金がかかるのが大きな理由なんでしょう。

近い将来、どこの会計ソフトでもOKというオンラインレンディングの会社が出てきて、それに対応できるようにするんでしょうが、いまのところはアルトアに限らず、自社の関連企業の会計ソフトしか対応していないようです。

 

まとめ

オンライン融資の一つである、アルトアについてまとめました。

サービス内容を考えると、スタートアップの企業やフリーランスや個人事業主の資金ニーズへの対応を想定しているので、スモールビジネス向けの資金調達方法の一つですね。

デメリットを理解したうえで、こういった簡単でスピーディーに資金調達が出来る選択肢があるということを知っているだけで大きな違いがあるので、頭の片隅にでも入れておいて損はないと思います。

 

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