資金調達

エンジェル投資家からの資金調達を検討しよう

2019年11月26日

 

今回は、日本ではあまり馴染みのないエンジェル投資家からの資金調達についてまとめようと思います。

エンジェル投資家とは、簡単にいうと起業をサポートしてくれる個人投資家のことです。
エンジェル投資家には、起業させた経験を持つ方や、現職の企業経営者が多いため、資金調達だけではなく、起業や経営に関するアドバイス、幅広い人脈など多くの面でのサポートが期待できます。

 

また、資金を提供する側のエンジェル投資家についても、一定要件の下で投資時点と株式売却時点のいずれの時点でも税制上、優遇を受けることができます。

エンジェル投資家の税制上の優遇措置については次回まとめることとして、今回は起業側のエンジェル投資家からの資金調達について解説していきます。

 

エンジェル投資家とは?

冒頭でも少し触れましたが、エンジェル投資家とは元起業家や現職の企業経営者などが多く、言わば、「経営のプロである投資家」でしょう。

元々はアメリカのブロードウェイやハリウッドでの演劇家を支援する方々をエンジェルと呼び、それがビジネス界に派生し、エンジェル投資家という言葉が誕生したそうです。

エンジェル投資家は、個人です。
もちろん資金提供(投資)することによる利益回収を目的としていますが、決してそれだけではなく、自身の経験を次世代の産業や経営者支援に活かしたいと考える方も多いようで、この点、個人であるエンジェル投資家の特徴でしょう。

アメリカでは、Google、Twitter、Facebookなどの巨大企業が、創業時にエンジェル投資家からの支援を受けたとされており、日本でも我々に馴染みのあるマネーフォワードもエンジェル投資家の支援を受けたそうです。

 

資金調達方法としては直接金融に該当

直接金融とは投資家から直接資金の提供を受け、その見返りとして株式や社債を発行する資金調達方法です。

ここがポイントで、やり方を間違えるとデメリットになるかもしれません。

要するに、会社の株主になってしまうので、エンジェル投資家の持ち株比率が高くなると、経営や役員人事に首を突っ込まれてしまい、自身が起業したのにエンジェル投資家の言うがままの、雇われ社長状態になってしまう可能性もあります。

 

エンジェル投資家からの資金調達メリット

先にデメリットというか注意点を出してしまいましたが、メリットもあります。

直接金融なので、金融機関などへ提供するような担保や保証人など準備する必要はありません。また、金利負担もありません。

さらに、起業する事業内容に精通していたり、思ってもみなかった視点から起業に関するアドバイスがもらえたりと、良いエンジェル投資家に出会うことができれば、一石二鳥ではないでしょうか。

エンジェル投資家自身も、出資先の成功が自身の利益になるので知っていることは積極的に情報提供するはずです。

 

エンジェル投資家から資金調達を受けるために準備しておくこと

まず、エンジェル投資家の立場で考えてみてください。

実績がなく経験に乏しい起業家、全くの赤の他人に簡単にお金を貸しますか?

簡単になんか貸しませんよね?

金融機関から資金調達をするのと同様に、事業計画書やビジネスプランの作成は必須です。簡潔に説明できているもので、かつ論理矛盾はNGです。

一朝一夕で作成したものでは金融機関には通用してもエンジェル投資家には通用しないと思ってください。

もしもの場合、金融機関は担保や保証人からの返済手段が多少残されていますが、エンジェル投資家にはその手段がほとんど残されていないためです。

 

もう一点、冒頭でも触れたとおり、エンジェル投資家には税制上の優遇措置が用意されていますが、無条件に優遇措置が受けられるわけではありません。

資金提供を受ける企業自身が、エンジェル税制の適用企業かどうかがポイントとなります。

当該税制の適用企業か否かを事前に確認できる制度がありますので、エンジェル投資家からの資金調達を検討する際は、事前に確認しておき、エンジェル税制が受けられる企業である旨、積極的にアピールしましょう。

これらの説明や情報を提供してくれる起業家には、エンジェル投資家も本気度を感じ、資金調達の面では大きなアピールポイントになるはずです。

 

エンジェル投資家はどこにいる?

残念ながら、わが国のエンジェル投資家は少ないようです。

中島真志『入門企業金融論』314頁では、投資家数は1万人、1件あたりの平均投資額は100万~300万円となっており、限定的な役割というのが実情のようです。

一方、アメリカではそれぞれ23万4,000人、5,000万円となっているようで、規模が比較にならないぐらい違いますよね。

わが国はアメリカに比べて投資環境が成熟していないこともあるようですが、国民性の違いというのもあるのではないでしょうか。

 

一番は信頼、尊敬する企業経営者の方などのセミナーなどで知り合って、関係を築き、依頼できれば良いですが、なかなか時間もかかり、難しいもの。

その場合、エンジェル投資家と出会えるマッチングサイトもありますので、下記のようなところを覗いてみるのも良いのではないでしょうか。

 

https://found-er.com/

 

http://www.up-room.com/

 

http://www.angel-laboratory.com/

 

まとめ

エンジェル投資家からの資金調達についてまとめましたが、わが国ではまだまだ経験豊富で資産家であるエンジェル投資家は不足しているようです。

アメリカでは富裕層や貧困層関係なく、チャリティー活動をする文化があるといわれます。細かく調べて勉強したわけではないので何ともいえませんが、このあたりも多少なりとも影響してるのではないでしょうか。
ハワイで求められるチップも、日本人にはなかなか理解できないもの。もしかするとアメリカではチップもチャリティー精神と何か因果関係があるのかなと全然関係ないことをまとめに書いてみました笑

-資金調達

© 2021 松澤税理士事務所