近くに用事があったので、またまた『スパイス食堂ニッキ』さんへ行ってきました。
この日の気まぐれカレーは、「もち豚のほうれん草カレー」。
個人的に好きな「鴨の和出汁キーマ」はなかなかタイミングが合いません。
帰宅すると、やっぱり臭うようで、色々言われました。
気にしませんが・・・
さて、ここのカレー屋さんのTwitterで10月1日からの価格変更について投稿されていました。
理由としては消費税増税と食材費の高騰が挙げられています。
消費税が上がるんやから当然だと思います。
いまは何でもかんでも安すぎです。どんどん値上げして正規の料金を請求しましょう。
採算が取れる値段設定をしましょう。
目次
値上げができない、戸惑う理由
理由は2つあるのではないかと思っています。
値上げできない理由
客足が減る、売上が減るのではないか・・・
なぜか心理的に悪いことをしている感覚になる
客足が減る、売上が減るのではないか…
以前のブログでも少し書きましたが、一割の値上げをして客数、売上が一割減っても利益は変わりません。
大事なのは売上ではなく、利益です。
商品、サービスに自信があれば、胸を張って値上げしましょう。
通常、少しの値上げで売上が3割も4割も減ることは考えにくいのではないでしょうか。
もし、そういったことが起こったとしたら、値上げが原因ではないのではないかと思います。
なぜか心理的に悪いことをしている感覚になる。
これはメディアが悪いと思っています。
なぜか、大手牛丼チェーン店などが値上げを発表すると、街の声を必ず報道しますよね。
また、農作物が天候不良などで不作になったときも、「○○がいま、いくらになっています!どう思いますか?」ってなかんじで、
インタビュアーは明らかに値上げで困るという声に期待しています。
数十円、数百円の値上げでほんまに困りますか?
こんなネガティブな報道のされ方をする牛丼チェーン店は、値上げの影響で売上が減るのではなく、明らかにメディアによる風評被害ですよ。
生活必需品の値上げ、天候による農作物の一時的な価格高騰などの報道は見ていて少し笑ってしまいます。
問題はそこではなく、みんなの賃金が上がらないことが問題なのに、あたかも値上げが悪みたいな報道の仕方は良くないな~と思います。
政府の景気対策
人件費がアップすると税額控除ができるようになった平成25年頃から、政府が公表する資料によると人件費は上がっているようです。(ほんとうかどうかはわかりませんが)
たしかに我々が関与する中小企業のお客様でも人件費はアップしていたので、税額控除は当たり前になりつつあります。
しかし、この制度がスタートして5、6年経過しました。
中小企業の売上や利益はそれほど上がっていないのに、人件費はアップし続けなければならないので、経営状態は少し減速傾向になってきている印象です。
単に、いままで低すぎた人件費がちょっと戻っただけなのかもしれませんね。
また、10月から対象店舗でキャッシュレス支払をした方には、2020年6月までの期間限定でポイント還元が実施されます。
2%の税率アップに関わらず、国が税金が使って5ポイント還元します。
もう何がしたいのかよくわかりません。
外税表示を解禁…これってほんとうに罪です
これは本当に罪だと思っています。
表示方法だけやんと思われるかもしれませんが、意外と深いもんです。
それまでは総額表示が義務だったんですが、消費税が5%から8%になったとき、外税表示を認めました。
ある業界団体から、「値頃感がだせず、売れなくなる」など色々な理由で泣きつかれたという噂もあるようです。
例えば100円の商品はそれまで「108円」と総額表示していたものを突然「100円」と外税表示するようになり、精算時に8円を上乗せ請求します。
そら、外税表示の方が安く見えるので集客ができますよね。
そしてほとんどが外税表示にシフトしていきました。
消費税が5%から8%になったとき、いざお金を払う場面で、「え、なんか高ない?合ってる?」と思った記憶はないでしょうか?
総額表示では、買う前に値段を確認するので、こんなことを思うことは少なかったと思いますが、これは明らかに外税表示が原因です。
そりゃ、特に大きな買い物なんか控えるようになって景気が落ち込みますよ。
間違いに気づいたんでしょうか、外税表示は令和3年3月末までなので、また総額表示に戻ります。
企業はこれからどのタイミングで外税表示から総額表示に変更するのかは問題ですね・・・
まとめ
中小零細企業、飲食店の中には5%から8%の消費税増税の時に値上げをしなかったところも少なくありません。
お客様の「声」を聴きすぎず、今回は本当に考えましょう。
どれだけ良いお客様でも「今回もあの店は値上げをしなかった。応援するために毎日行こう、毎日あそこで買い物しよう。」とはなりません。
その企業、お店を気に入ってくれていれば、多少の値引きは関係なく通ってくれるはずです。