経営指針

サブスクのメリット・デメリット【中小企業でも導入できないか検討しましょう】

2020年1月28日

最近流行っているサブスクリプションサービス。

消費者としては、今まで一回限りの利用で料金を払っていたのが、数回程度の利用料を払うことで、制限なく利用できるというのは、購買意欲をそそられます。

現在、サブスクを展開しているのは、資金力のある企業ばかりが目立ちますが、サブスクのメリットとデメリットを理解することで、中小企業でも導入できるのではないかと思っています。

メリットとデメリットには2つの視点から理解することが重要です。

2つの視点とは、サービスの提供側と買い手側。双方のメリットをまとめると、下記のような感じでしょうか。

 

サービス提供側のメリット

  • うまくいけば、長期間継続的に売上が立ち、経営が安定する
  • 色々な業種・業界で検討しやすい
  • 利用者が増えればデータが集まるので、サービスの質を向上できる

買い手側のメリット

  • 商品を資産として保有しなくても良い
  • 途中で不要になったらやめられる
  • 利用の仕方によっては、得することが多い

 

当然に双方のデメリットもあります。
概ね、一方のメリットが相手方ではデメリットになると考えてもらって良いと思いますが、下記のような感じでしょうか。

 

サービス提供側のデメリット

  • うまくいかない場合、キャッシュフローの観点で予測が難しく、不安定になる
  • 継続的なサービスを提供しなければ売上が途絶えるかもしれない
  • 継続的なサービスの提供には、コストがかかる

買い手側のデメリット

  • 都度利用するときよりも、支払う金額が大きくなる
  • 支払う料金には不要なサービスも含まれていることが多い
  • サービスの利用をしていなくても料金を支払うことがある

 

以上のような内容を事例を交えてまとめますので、読み進めていただき、このあたりのメリットとデメリットを整理し、貴社でもサブスクモデルの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

サブスクリプションとは?

ご存知の方も多いと思うので、簡単にいうと、サブスクモデルは、定額課金モデルです。

これまで、サービス提供側は、アフターサービスやメンテナンスなど行いますが、基本的には商品やサービスを売切り、対価を受領して終了です。
一方、買い手側は買い取った商品やサービスを資産として保有し、消費していくというもので、不要になったときには途中でやめられず、サービスの中断が基本的にはできない構造でした。

双方の問題を解決できるのが、サブスクモデル。
サービス提供側では売切りではなく、定額制で収益を確保することができ、経営が安定します。
一方、買い手側は商品やサービスを保有せず、不要になったときにすぐやめられるという特徴があります。

 

サービス提供側のメリット

売切りビジネスではないので、うまくいけば、長期間継続的に売上が立ち、経営が安定しますよね。また、サービスの展開の仕方によっては、業種など問わずビジネスモデルとして検討できます。

サブスクのビジネスモデルはこんなのもあります。

 

おもちゃの定額制レンタルサービス【KIDS LABORATORY】

1日わずか、78円。おもちゃが期限なしで使い放題【キッズ・ラボラトリー】

子供用のおもちゃ、それも知育玩具のレンタルサービスです。

コチラの要望も聞きつつ、子供の成長と料金プランに合わせて、4~6点のおもちゃを選んで送ってくれます。

おもちゃを送ってくれる頻度は、料金プランによって、変わりますが、毎月だと3,980円(税抜)、隔月で2,340円(税抜)。

 

すぐ思いつくだけでもこれだけの悩みが解決します。

こんな悩みが解決!

  • 良かれと思って買っても興味を示さなかった
  • 成長が早いのか、すぐに飽きてしまうので、置き場所に困る
  • 知育玩具は何が良いのかわからない
  • 調べても実物がなかなか店舗にないので試せない
  • 買ってみないと試せないので、お金がかかる
  • 知育玩具を調べる時間が省ける

子育て世代の我々からすると、めちゃくちゃ良いサービスで、ほんとうに良いところに目をつけたビジネスモデル。

デメリットとしては、おもちゃが送られてくるごとに1,000円の送料がかかってくるところ。

サブスクなので、できれば送料も料金プランに含めて欲しかったなと。

 

あと、心配なのが、衛生面ですよね。

うちの子は、おもちゃは舐めて遊ぶもんだと思ってますから笑

そのあたりも心配いらないようです。高温のスチームと専用のクリーニングでメンテナンスされているので、ヨダレまみれのおもちゃが送られてくることはありません。

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「おもちゃコンシェルジュ」が個別プランニング【キッズ・ラボラトリー】

 

買い手側のメリット

商品やサービスを保有しなくても良くて、不要になったら途中でやめられるのであれば、手軽に始めることができますよね。

また、飲食店の場合だと、料金設定もそれほど高額ではないので、利用の仕方によっては、得することも多いのではないでしょうか。

ただ、一部の商品やサービスによっては、不要になったら簡単に途中でやめることが難しいものもあるようです。

例えば、CMでもやっている、車のサブスクサービスであるKINTOなんか正しくそうです。契約月数によって、解約時には数ヶ月分の中途解約金が必要になります。

車の場合は仕方がないような気もしますが…

参考までに。

kinto

サービス提供側のデメリット

商品やサービスの売切りではないので、継続的なサービスを提供しなければいけません。それが、業種、業態によっては、かなりのコストになるのかもしれません。

コストがかかることを理由に、継続的なサービス提供を怠れば、サービスの特性上、それがすぐに売上に反映されるため、売上の予測が困難になり、キャッシュフローの観点ではかなり不安定な状態になってしまいます。

短期的なビジネスモデルと割り切っていれば良いのかもしれませんが、そうでない場合、ある程度のコストを考慮したうえで、料金設定をする必要があります。

 

買い手側のデメリット

買い手側には不要な商品やサービスや、それらのコストなども料金に含まれているため、都度利用するときよりも支払う金額が大きくなってしまいます。

また、ジムに通っている方には、あるあるネタですが、通っていなくても、「いつか行くかもしれない、やめると本当に太ってしまう」というような心理状態から、数ヶ月間、お金を捨てている期間が発生してしまいます。
サービスの利用が鈍ったときにすぐやめられれば良いのですが、なかなか難しい場合もあるので、結果的に無駄にお金を支払ってしまうことも多いのかもしれません。

 

中小企業でのサブスクリプションサービスの検討

これまでの双方のメリットとデメリットを踏まえて、中小企業ではサブスクサービスの展開をどのように検討すれば良いのでしょうか。

ポイントは、購買意欲を刺激するための商品やサービスの提供はもちろんですが、それをより強固にするために、買い手側のデメリットを理解し、そこを極力少なくすることから検討してみてはいかがでしょうか。

例えば、買い手に買いたくないものまで買わせるのではなく、買いたいものだけ買ってもらう、商品やサービスを限定して選んでもらうようにするのも良いのではないでしょうか。
その際、オペレーションを工夫するなど、サービス提供側のコストを削減することも忘れてはいけません。

第二のポイントとして、資金力に乏しい中小企業は、思い切って、他社を利用することも検討してみてはいかがでしょうか。
例えば、飲み放題専門のサブスクサービスを展開する場所は、すべてコンビニの隣にします。調理や材料のコストがかかる料理の提供はしません。
つまり、おつまみは、利用者自身で隣のコンビニから調達してもらうわけです。
また、店内ではセルフサービスにすれば、サービス提供側のかなりのコストを削減できます。

良いビジネスだと思うんですが、いかがでしょうか。

既に存在するのかもしれませんが、無ければ、早い者勝ちかもしれませんね。

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